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続・歴代トランスポーター【9代目/ヴェルファイアハイブリッド】

トライアルワークス小坂の歴代トランスポーター9代目/ヴェルファイアハイブリッド 【ヴェル様】 のブログ

ネット上に溢れる「自作バカ」―――その「迷作」の数々

世の中には、何でも自作してそれを自慢する「自作バカマニア」が多数存在している。

まあそれが「売られていないもの」だったら自作するしかないのだが、「買うにはちと高い」とか「これだったら自分で作れるじゃん」とかの理由で自作の道に走る人がけっこう居るらしい。

で、たいがいの場合その「自作品」の仕上がり具合は「販売されている物」の足元にも及ばないお粗末な出来で「シロート臭さ」や「ビンボー臭さ」丸出しなワケだが、当の本人は「○○○○○円で売ってる××を△△△円で作っちゃいました(^^)v」とか得意になってネット上に自ら晒してしまうのだ。

まあ、見た目がダサいだけの自作品を得意になってアップしてるだけなら微笑ましいのだが、「元ネタ」となっている商品の表面上の特長だけを見て「これだったら自分で作れる」とばかりに自作したものの、実は「元ネタ」の裏に隠された「真の原理」を見落としているため、「元ネタ」によって得られる効果が発揮できず、ただただ「ダサい」だけの自作品になっている場合がままある。

それなのに当の本人は「効果満点!!」とか書いて、得意げにネット上にアップしちゃうもんだから、それを見た同種のヒトがまた「これなら俺も作れるぞ!?!?」とばかりに、効果はなくダサいだけの自作品レプリカを作って、また同じようにネットに晒す。
そしてまたそれを見た同種人が‥‥‥ って感じで、ネズミ算式に「自作バカ」が増殖してしまうというのが現代のネット社会の恐ろしさ。ネット上に溢れる無数の情報の中には、このように間違った情報もたくさん含まれているのです。常日頃から「ホンモノ」を見分ける能力を磨いておきたいものですね。

なぜこんな話を長々と書いたかというと、ここで何度も取り上げている「ドアスタビライザー」を自作しているヒトがとても多いという事実を知ってしまったからなのです。


(ドアスタビライザーに関する記事はこちら↓)

http://vellfiretranpo.blog.shinobi.jp/Entry/54/

http://vellfiretranpo.blog.shinobi.jp/Entry/60/

上の記事で書いたように、このドアスタビライザーというパーツの原理は、ドアの隙間がボディーの変形によって広がった時に、クサビ状のパーツがスプリングの力でスライドすることによりドアの隙間に食い込み、クサビを打ち込んだのと同じ効果で剛性アップにつながる、というもの。

これ、TRDのサイトを見ても「ドアの隙間をゼロにする」というような曖昧な表現になっているので、最初それを見ても、隙間を無くすだけでそんなに劇的に剛性がアップするものなのだろうか‥‥‥!?と疑問を感じたのだが、ヴェル様に取り付けられた現物を見て「クサビ効果」の原理がわかった時は「なるほど!!」と禿しく納得できたものである。

ところが世の中にはこの「ドアの隙間をゼロにする」という文言だけを見て、そこに隠された「クサビ効果」に気付かずに「これなら自作できるじゃん」と思ってしまう「自作バカ」な方が多数存在するんですねぇ。

最初に「ドアスタビライザー」でググって「ドアスタビライザー自作しました」という見出しを見た時は「スゲーなおい、あのスライド機構を自作できる人がいるんだ???」とビックリしてしまったが、その内容を見ると、なんと!!「カグスベール」をドアのストライカー近くに貼ってたり、薄いゴムシートを何枚も貼って隙間を調整したり――― そんなので剛性アップするわけないだろ、って感じで笑ってしまいました。

そして驚いたことに、同じような事をやって自慢げにアップしてる人の多いこと多いこと。まさにネズミ算式に増殖する「自作バカ」恐るべし―――。

これと同じように、物事の本質を見極めずに表面上のカタチだけを見て自作し、それがネット上に増殖している例として「ノロジーホットワイヤー」がある。



↑これがその「ノロジーホットワイヤー」。



このように、極太のアースコードが印象的なプラグコードである。
この点火系チューニングパーツは、今から20年ほど前に当時私が乗っていたバイクに付けてみたところ、明らかにスパークプラグの火花が強力になり、低中速のトルクアップをはっきり体感できたという優れモノ。

見てのとおり極太のアースコードはいかにも大電流を通しそうで、これがこのパーツの「キモ」と思われがちだし、メーカーの説明書にも「芯線に巻かれた極太アースコードが蓄電効果を生み、強力なスパークを発生する」みたいなことが書いてある。

さぁ、こうなると「自作バカ」諸氏が黙って見ているわけがない(笑)。早速平編み銅線と圧着端子などを買い集めてノーマルのプラグコードに巻き付け「自作ノロジー作っちゃいました」とネット上にアップしまくる結果とあいなった。

ところが――― 残念なことに、芯線にアースを巻き付けただけでスパークが強くなったりはしません。

そりゃそうでしょ。そんな簡単な構造で火花が強くなるんだったら、メーカーがノーマル状態でそういう構造にしてますよ。

いやいや、アース線を極太に替えているので大電流が流れるようになり、火花は強くなりますよ‥‥‥と反論する人もいるかもしれませんが、プラグコードに流れる電流は、電圧は何万ボルトという高圧だけど、電流としては数ミリアンペアとかごく僅か。こんな何十アンペアも流せるような太いアース線にしても何の意味もありません。

では、ノロジーホットワイヤーの原理の「キモ」はどこにあるか、というと‥‥‥

それは「芯線」の構造にあったんですねぇ。

 
↑ご覧のとおり芯線は極細の導線をコイル状に巻いてあるのです。
構造的には、直径2mmほどのファイバーに極細(直径0.1mm)の芯線を巻き付け、芯線同士が接触しないよう薄いシュリンクチューブで固定しているのです。
私は電気工学は専攻していないので詳しい理論はわからないのですが、このコイル状芯線の周囲をアースで囲めば誘導起電力が発生するのでしょう、たぶん(^^;。

どうですか、自作マニアの皆さん。「ノロジー自作しました」というならここまで真似しなくっちゃ(笑)。

しかし「思い込み」というのは恐ろしいもので、その構造じゃ効果が得られないはずの「自作(偽)ドアスタビライザー」や「自作(偽)ノロジーホットワイヤー」でも、自作した本人には「ハンドリングが良くなった」とか「パワーがアップした」とか効果が感じられるものなんですねぇ~~~(^^;。



~「自作バカ」番外編~

さて、話が逸れてしまいますが最近のジェットエンジンの中には、エンジンナセル(カウル)の後端がギザギザになっているものがあります。


↑これはボーイング787ですが、このエンジンカウル後端のギザギザのことを「シェブロンノズル」といいます。

なんでも、このギザギザ形状によってジェットエンジンの騒音が低減されるというのです。
で、このシェブロンノズルについてネットで調べている時に発見してしまったんです「シェブロンノズル自作バカ」を―――。

そのお方はなんと!!クルマの排気管に、一端をギザギザに切ったブリキ板を巻き付けて「自作シェブロンノズルで○○○(←クルマの名前)の排気音を低減」って‥‥‥(絶句)。

もう何と言っていいやら――― いろんな気流が内と外を高速で流れるジェットエンジンのカウルと、クルマのレシプロエンジンの排気管を同列に並べて自作って‥‥‥ もう「猛者」すぎて尊敬しちゃうかも???


というわけで今回は、ネット上に溢れる莫大な数の情報の中には「ガセネタ」も多数含まれているので、常日頃から「物事の本質を見極める能力」や「ホンモノを見分ける嗅覚」を研ぎ澄ましておきましょうね、というお話しでした。









‥‥‥そうです。このブログに書いてあることも「嘘っぱち」ばかりですよ(笑)。


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