11月の初めにまたまた奥日光へ行ってきた。
今回は新たに仕入れた「新兵器(その1)」の実戦テストも兼ねていた↓
10月に発売された「SONY RX10Ⅳ」だ。
今の私の主力機材[α77Ⅱ+ TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di USD G2]は性能・画質ともほぼ満足しているのだが、いかんせんデカくて重たいので「山歩き」の際はとにかく邪魔だし、負担も大きい。
そこで、もっとコンパクトで望遠が使え、画質も満足できる機材があったらいいなぁ―――と思い続けていたのだけど、ようやくそんな私の要求を満足させてくれそうなカメラが出たので飛びついたという次第です。
‥‥‥と、ここまで書いてきて、このネタはこの「ヴェル様BLOG」ではなく
「あっちのBLOG」用じゃないか――― という気がしてきた。
でも、ここまで書いたのを無駄にするのももったいない。機材のインプレッションの突っ込んだ記事はあっちに書くとして、こっちでは「山歩き」のドキュメンタリー(笑)で行くことにしよう。
というわけで、11月5日の朝7時半にヴェル様で出発し、目的地の赤沼駐車場へ着いたのは11時ちょっと前‥‥‥ ヤバい、日が暮れるのが早いこの時期にしては遅すぎるスタートだ。
↑出発前に並べて撮った、手前がα77Ⅱ+ TAMRON SP 150-600mm、奥が今回実戦テストをするRX10Ⅳ。大きさの違いは歴然。
準備を済ませ、RX10Ⅳを首に下げてスタート。まずはいつものように戦場ヶ原の湯滝が見えるポイント(「ワタスゲポイント」と呼んでいる人もいるようだ)へ。
↑さっそくRX10Ⅳで撮ってみたが、いつも使っているRAW現像ソフト「SILKYPIX」がまだRX10Ⅳに対応していないので、今回はJPEG形式で記録。あ~、こりゃいかにもSONYのJPEG処理らしいコッテコテの画作りって感じだ‥‥‥って、そういう話はここでは控えよう。
このポイントで引き返し、またいつものように小田代ヶ原へと向かう定番コース。途中でヒガラやコガラと出会うが、RX10Ⅳの設定がまだよくわからないのであまり上手く撮れない。
そして小田代ヶ原まであと少しの所でオオアカゲラと遭遇!!せっかくのチャンスなのに設定ミスでみすみす撮り逃がしてしまうという失態。ああα77Ⅱ持ってればこんな失敗しなかったのに‥‥‥と、ちょっぴり後悔。
ほどなくして小田代ヶ原に到着。
もう紅葉の時期はとっくに過ぎているが、相変わらず「貴婦人」は白く美しい。
そして、夏や秋はあんなに賑わっていたのに人が誰もいない小田代ヶ原の展望台ベンチで昼食。大自然の中に一人というのも、またいいものだ。
スマホとGPSロガーを並べてみる。スマホがあれば別にGPSは要らないのかもしれないけど、後で軌跡を見るのにはGPSロガーがあった方がいい。
ここまでの歩いた距離はちょうど5km、時間は1時ちょっと前‥‥‥ 日没までもうあまり時間がないので、ここから低公害バスに乗って約10分ほどで千手ヶ浜へ。
↑バスに乗った距離は5.4km。今回ここ千手ヶ浜に来た理由は――― そう、オオワシが来ているというので、あわよくばオオワシを撮れたらいいなぁ‥‥‥な~んてね、などと思っていたら上空に猛禽の姿が。すわオオワシか!?!?って感じで慌てて撮ってみると―――
な~んだ、トビか‥‥‥。 そんな甘い話、あるわけないよねヤッパリ。
しかしRX10Ⅳの望遠、「600mm」っていうけど「35mm判相当」の話だからね。
α77Ⅱ+ TAMRON SP 150-600mmの組み合わせはAPS-C判だから35mm相当に換算すると1.5倍の900mm!! それに比べるとやはり弱いねぇ。
↑600mmでは足りないので「全画素超解像ズーム」っていうデジタルズームで撮ってみたが、PCのモニターで等倍で見ると「どこが超解像なの???」っていう感じの破綻した画作り。これは使えない。
千手ヶ浜でしばらくオオワシを待ってみたけど、来やしないので移動することに。
ここで以前から行ってみたいと思っていた「西ノ湖」へ行くことに決定。マップの所要時間を計算すると、低公害バスの最終便に「西ノ湖入り口」バス停から乗って赤沼駐車場へ戻ることができそうだ。先を急ごう。
そして千手ヶ浜から早足で1時間と10分ほどで西ノ湖に到着。
初めて訪れた西ノ湖の感想は、というと――― 人の気配どころかトリの気配、サカナの気配、すべてひっくるめて「生き物の気配」が全く感じられない山奥の秘境――― そんな印象。そうそう、こんな僻地(?)でのんびりしてるわけにはいかない。低公害バスの最終便に間に合うように先を急がないと‥‥‥ もしそれに乗り遅れたら、ヴェル様の待っている赤沼駐車場まで延々と歩いて戻らなければならないのだ。
ここで時計を見ると、時刻は15時10分。赤沼行きの低公害バスの最終便の西ノ湖入り口バス停出発時刻は16時19分。ここからバス停までの距離は2kmほどなので余裕だ。
途中でヒガラ、コガラ、ヤマガラ、エナガの混群に遭遇し、しばしの間使い慣れないRX10Ⅳを使って格闘するも、もう薄暗いこともあり、ボツ写真の山をSDカードに溜め込んで惨敗。
そして16時10分に西ノ湖入り口バス停に到着。
ここまでの移動距離は18.2km、ここから行きのバスの距離5.4kmを差し引いた12.8kmが本日の歩いた距離ってことになる。まぁスタートが遅かったからこんなもんかな。
そして、ほぼ定刻通りに低公害バスの最終便が登場。
流石にこんな薄暗くなるまで歩いているのは私だけのようで、バスは完全貸し切り状態↓
そして約20分で終点・赤沼車庫に到着。
バスでの移動距離は25.73-18.24=7.49km。もしもバスに乗り遅れたりしたら、2時間ほど歩かなければならない距離だ。低公害バスさまさまだね。
そして、薄暮の中、赤沼駐車場のいちばん奥でひっそりと佇むヴェル様の姿↓
男体山をバックに↓
というわけで、今回は以前から一度行ってみようと思っていた西ノ湖へも行ったし、奥日光・戦場ヶ原周辺でまだ踏破してないコースはあと少ししか残っていないし、だんだん「自分の庭」的な感覚が強くなってきましたよ。
↑今回のGPS軌跡。今回は行きも帰りも低公害バスのお世話になったので、行動範囲は広かったですね。
で、初の実戦投入となったRX10Ⅳの印象ですが、やはりJPEGでは画質、そして撮影後の補正の面でも「お話しにならない」ので、SILKYPIXが対応してくれるまでおあずけ、って感じですね。
でも、軽くてコンパクトで機動性も優れているし、機能面でも充実してるので、使い込んで行けばα77Ⅱ+TAMRON 150-600mmに替わるメイン機材になり得る可能性もあると感じられ、早く「RAW記録+SILKYPIX現像」の画像がどんなものか見てみたいものです。
―――あ、タイトルで「新兵器(その1)」って書いたのは「新兵器(その2)」もあるからなんですねぇ!?!?
乞うご期待!!‥‥‥かな???