待ちに待ったヴェル様の納車翌日、いつもの土方仕事で早速のツインリンクもてぎ行き。
で、ファーストインプレッションなんだけど、まずこのクルマのどこに一番惚れたかっていうと、そのインテリアかな。
これはディーラーで試乗車の運転席に座った時に強く感じたことなのだけど、まずシートのホールド感が素晴らしく、またハンドル径も小さめで、まるでスポーツカー(?)のような雰囲気を感じたのだ。
その後、自分のアルファードハイブリッドの運転席に座った時「え?これバスですか???」っていうくらいの大きな差があった。
最初にも書いたように、どうも外観のデザインはアクが強くってイマイチ好きになれなかったヴェルファイアだが、このインテリアの素晴らしさはそれを帳消しにしてくれるほど印象的だったのだ。
それで「運転してる時は外観は自分から見えないけど、インテリアはずっと見えてるからそれが気に入ってれば外観は多少気に入らなくても構わないか‥‥‥」と思うようになり、それまでどこかにあった「迷い」も吹っ切れ、注文することを決めたのだけど、このインテリアの良さは納車されて改めて実感した。
↑後席ルーフのLEDイルミネーションは色が変えられたり、ムダと思える装備も多いんだけどね(^^;。
で、いよいよ実際に走行してみてのインプレッションに入る。
まず、ボディサイズは先代アルファードハイブリッドと比べ、幅が45mm、全長が95mm大きくなっていて、全高は40mm低くなっている。
これは外観を見るとはっきり判るくらいワイド&ローなプロフィールとなっているわけなのだが、実際に運転するにあたって、その幅の広さや全長の長さはまったくと言っていいくらい気にならない。
その代わり、床が低くシート位置も低いことで先代の「バンの延長」という運転フィーリングから「乗用車に近い」感覚に変わっている。
エンジン始動(というかハイブリッドなので「システム始動」という方が正しいが)は先代の「鍵を挿し込んで回す」という旧世代方式(「鍵挿し王子」と呼ばれていた(笑))からようやく今風の押しボタン式に変わったが、先代はキーを回すとハイブリッドシステムの始動と同時に「ッウィーン‥‥‥」という感じでエンジンがかかったが(ハイブリッドはセルモーターが無い)、新しいヴェル様はボタンを押すと音もなくハイブリッドシステムが始動し、その後しばら~く経ってから突然エンジンが回り出す。
そしてエンジン音も先代は「ウィィィィ―――ン」という、いかにも発電してますよ~、という音がエンジンルームから響き、排気音そのものはほとんど聞こえなかったのだが、ヴェル様はエンジンがかかると排気管から「ブロロロロロ―――」という排気音がわりと大きく聞こえる代わりに、エンジンルームからのウィーン音はあまり聞こえないという、まったく異なる特徴を見せる。
そしてシフトレバーをDレンジに入れ、ゆっくりとアクセルを踏み込むと「ヒュゥゥゥ―――ン」という音とともにモーターのみで動き出すのだが、このあたりのフィーリングは先代とは大きく異なる。
先代は、まずモーターで動き始めるとすぐにエンジンがかかり、この時に一瞬車体が「ブルルッ」と身震いするような感覚があるのだが、ヴェル様はアクセルを緩やかに踏んでいればしばらくの間モーターだけで走行し、ある程度アクセルを強く踏み込むと「ブルッ」とわずかな身震いとともにエンジンがかかるのだ。
やはりこのあたりは旧世代ハイブリッドである先代(10系アルファード)に比べ、モーターもかなりパワーアップしている最新のハイブリッドシステム搭載のヴェル様の方が何倍も余裕がある走行フィーリングとなっているようだ。
そして、ハイブリッド車の特徴である減速時の回生ブレーキの独特の音、これも先代は「ミャ~~~」って感じの音だったのが、ヴェル様は「ヒュ―――」という感じの音がして、同じハイブリッド車でもずいぶん異なる感じだ。
この「ヒュ―――」という音、地下鉄がホームに入ってきて止まる時の音といえば解ってもらえるだろうか。
そういえば走り出す時の音も電車に似ていて、ヴェル様はまさに「電車とクルマの合いの子」って感じなのだ。
そして、高速道路に入ると普通のガソリン車とほとんど変わりがないハイブリッド車だが、先代と比べ余裕たっぷりの走りで、アクセルを深く踏み込むとモーターの駆動力が加わり、ハイブリッドならではの独特の力強い加速を見せてくれる。
室内の静粛性も先代より静かになっているが、路面によってはロードノイズがけっこう気になった。タイヤハウスの防音対策がやや不足気味なのかな、という印象だ。
そんな感じで、前日に納車されたばかりでまだ慣れていないヴェル様だったけど、先代以上に「運転する楽しさ」を感じることができるクルマで、あっという間にツインリンクもてぎに到着してしまった。
というわけで、今回は簡単なインプレッションだけでおしまい。
こまかい機能や装備については、また改めて書くつもりです。