今回ヴェル様のJBLプレミアムサウンドシステムで聴くのはこのCD↓
「ZARD Forever Best ~25th Anniversary~」
ZARDといえば、デビュー直後のまだ一般的に知られていない頃に聴きまくり、その後ブレイクしてそこら中にZARDの曲が溢れまくった時にはすでに聴かなくなってしまった―――という、私にとってはある意味思い入れの強いミュージシャン(←ミュージシャンという表現はしっくりこないが、他に当てはまる呼称が見当たらない)だった。
まぁこの「流行る前に喰い付いて、流行ったら離れる」というのは私の得意のパターン。要するに「他のヒトと一緒はイヤ」というヘソ曲がりな性格がその根底にあるのだと思う。
このZARD、今はもういない坂井泉水のヴォーカルの良さはもちろんだが、その実態が見えてこないバンドとしての演奏能力の高さや音作りの良さも私がハマった大きな要因だった。
この4枚組CDの内容紹介文を一部抜粋引用すると以下のとおり。
2016年2月10日にデビュー25周年を迎えるZARD。
デビュー記念日のその日、究極のオールタイムベストリリース決定!
最新デジタルリマスタリング&高品質Blu-spec CD2によってさらに輝きを増した“永遠のスタンダード・ナンバー"全52曲と、もう一度出逢う… !
私的にはこの「最新デジタルリマスタリング&高品質Blu-spec CD2」という点が高ポイントで、思わずポチッと衝動買いしてしまったというワケであります。
CDが売れなくなったと言われて久しいが、この「Blu-spec CD2」や「SHM-CD」等の高音質を謳ったCDは最近続々と発売され、恐らく今では「CD業界の救世主」的な存在となっているのではないだろうか。
まぁ正直言って「Blu-spec CD2」にしても「SHM-CD」にしても、その製法の違い等だけで、はっきり分かるほど高音質になるとは思えないのだが、重要なのは「リマスタリング」の方ではないかと思う。
私が聴きまくっていた当時のZARDのCDは、ややこもり気味な録音状態がちょっと残念な感じだったのだが、「最新デジタルリマスタリング」によってクリアな音質になっていることを期待しながら、まずDisc1をJBLプレミアムサウンドシステムのCDプレーヤーに挿入した。
‥‥‥おっと、ここで最初は硬い音でがっかりさせられたJBLプレミアムサウンドシステムのその後の鳴り具合について書いておかなければならないだろう。
エージングが進むにつれてスピーカーも本来の性能を発揮しはじめると、このJBLとTOYOTAの音職人たちがチューニングしたJBLプレミアムサウンドシステムの創り出す素晴らしい音場空間に聴き惚れるようになった。
一言で表現すると、見事なまでの「前方定位」に仕上げられているのだ。
そう、私が「6代目ハイエース」でカーオーディオにハマってた頃に主流となりつつあった「前方定位」の音場創り。
それまでは車内全体に広がる音に包まれるような音作りのカーオーディオが多かった中で、運転席前・ダッシュボードの上にヴォーカルや楽器がくっきりと浮かび上がるような音場を創り出すのが「前方定位」と呼ばれ、有名なカーオーディオショップは皆この前方定位のシステム作りを目指したものだった。
話を戻そう。
Disc1の1曲目“Don’t you see!”のイントロが流れ出すと、フロントウインドゥの前あたりにサウンドステージが拡がる感じだ。各楽器の分離や定位もはっきりしている。
そこに坂井泉水のボーカルが加わると、まるでそこにZARDが生演奏しているのではないかと思えるほどのリアルな音場が創生される。
これほどまで見事な前方定位は、車内の周波数特性に合わせたイコライジングだけでなく、各スピーカーのタイムアライメントや位相の調整まで細かくチューニングして煮詰めていかなければ実現できないはずだ。
と同時に、聴くCDの録音が良いものでなければ、いくらシステムが良くてもこのような音場再生はできないのだが、この「ZARD Forever Best ~25th Anniversary~」はその音質の面でも高く評価できるし、楽曲そのものの良さも素晴らしく、4枚組なのにまったく飽きることなく最後まで聴き通すことができた。
アーティストによっては、1枚組のベスト盤でも最後まで聴くと「もうたくさん」と飽き飽きとしてしまうのもある中で、これは素晴らしいことだと思う。
というわけで、この「ZARD Forever Best ~25th Anniversary~」はヴェル様で出かける時の私の一番の愛聴盤となっております(^^♪
―――あ、でもDisc2の13曲目は長嶋カントクの歌声で調子が狂っちゃうので、申し訳ないけどSDrecのライブラリーから削除させていただきました(^^;。
‥‥‥なんだか今回はヴェル様のオーディオの話というより「CD評」みたいになっちゃいましたが、こういう話は他にも書きたいとこがいっぱいあるので「シリーズ化」する予定です。