大雨が続き、
4月に土方したあの場所がどうなっているか気になって、10月最後の日曜日にTLR200とチェーンソー等をヴェル様に積み込んでツインリンクもてぎへ行ってきた。
台風19号の大雨だけでなくこの2日前の10月25日にも大雨が降ったので、せっかく工事した道が崩れてしまっていないか心配だったのだけど、朝もてぎに近付くと道路に多数の水たまりができていて、どうやら直前までまた激しく雨が降っていた模様。今年の10月は一体どうなっているんだろう!?!?
9時過ぎにツインリンクもてぎに到着し、すぐにTLR200を降ろして後部にチェーンソーやスコップ等を載せて現地へ向かう。
ここに来るまでの間も大雨でかなりの土砂が流れ出した跡があったりと、かなり心配な状況。
TLR200はここに停めて、とりあえず現場を見に行くと―――
↑道は無くなってはいなくて一安心したが、下に埋め込んだ配水管の取水部(黄色の丸印)は完全に土砂で埋まり、その手前の道の上に水の流れができてしまっていて、配水管の出口周囲(白の丸印)が崩れてしまっていた。まさに通路崩落の一歩手前というところだ。
まずは配水管の取水部分に溜まってしまった土砂をスコップで取り除く。
朝降った雨のせいもあって大量の水が湧き出てきているが、土砂を取り除き続けていると詰まっていた配水管の土砂が流れ出し、一気に水位が下がった。
とりあえずこれで排水機能は回復。しかし配水管出口付近はかなり土砂が崩れ去ってしまっているので、丸太で補強することにした。
まずは近場で丸太を調達。
このあたりは杉や檜の密度が高すぎて地面に日が当たらないので、もっと伐採した方が自然環境的にもずっと良いのだ。
この後、丸太をちょうどいい長さに玉切りして工事現場へ運ぶのだが、もの凄い重さだし足場はぬかるんで滑るし、まさに「THE・肉体労働」って感じだ。
そんな時に絶対必要なのがこのグッズ↓
丸太を運ぶ際に使用する「リフティングトング」ってやつだ。
手で直接丸太を掴むよりも全然楽に持ち上げることができる、言わば林業従事者の必需品です。
だけど、けっこう太めの「生木」でかなり重量もあったので、これを使っても一人の力ではやっとこさ移動できる感じで、自分に人並み以上の体力があって良かったとつくづく思ったりしましたね(^_-)-☆
そんな感じで、ズルズルの地面に足を取られて何度もコケながら、昼休みを挟んで午後2時頃に丸太の設置がほぼ完了↓
↑左の丸太は水路の堤防の役目(一番左の丸太の手前端左に配水管の取水部がある)、右側の4本の丸太は道の土台になります。
その後、土を被せたり仕上げの作業をして―――
↑ご覧のとおり工事が完了したのは午後4時近くになっていました。
本当はこの上の方の道も路肩を丸太で補強したかったのだけど、もう体力の限界が近づいていて、これ以上作業すると危険なので今日のところはこれで勘弁しといてやろう、ということで撤収。
その後、山全体をTLR200でざっと一回りしたのだけど、大きな倒木や山崩れは見当たらず一安心して本日の仕事は終了(途中緩い上り坂が雨のためツルッツルになっていて下まで滑り落ちてしまったことは内緒だ)。ヴェル様のところに戻った時はすでに5時を過ぎていて、辺りは薄暗くなり始めていた。
さぁ、これから荷物一式とTLR200をヴェル様に積み込まなければいけないのだけど、ドロドロの山を走り回ったせいでTLR200も泥まみれ(>_<)。
今回はこんなこともあろうかと、以前購入してしばらく使っていなかった「秘密兵器」を持ってきていました。
水と100V電源があればどこでも使えるタンク式高圧洗浄器です。
以前12Vの高圧洗浄機を使ってたこともあるのですが、やはり12Vでは絶対的にパワー不足。
その点、こちらは100Vなので十分な水圧でこびり付いた泥も綺麗に落とすことができ、出先での「仮洗車」ではなく最終的な「本洗車」が可能。
水道がないところではポリタンクに水を入れて使えるし、電源がないところでもヴェル様の100V1500W電源なら余裕で使用できるのです(消費電力1000W)。
さらに、こちらのコンテナボックスに付属品一式もまとめてピッタリ収納できるので、持ち運びにもとても便利です。
こんな感じにピッタリ納まります↓
で、この秘密兵器を使ってTLR200と、やはり泥だらけになったブーツやスコップ等も洗ったのですが、暗くなってきておまけに雨も降って来たので、こんな写真しか撮れませんでした↓
そしてキレイになったTLR200やその他道具一式を積み込む頃には、辺りは真っ暗になっていましたが、やはりこんなこともあろうかと持ってきていたコレが役に立ちました↓
いちおう防水仕様なので、雨の夜でも明るい中で積み込み作業をすることができました(^_-)-☆
というわけで、いろいろな秘密兵器のお陰でヴェル様の車内を泥だらけにすることもなく、無事積み込みが終了。
ちなみに、高圧洗浄機を収納したボックスは左側の赤いポリタンクの前にきれいに収まっています。
そんな感じで、今回は自主的に一人で山の保守作業をしてきたのですが、大自然の中でイベントをやらせていただくためには、やはり頻繁に山の状態を見ながら、必要があれば手を加えてやらないとだめですね。
最後に、今回は山の中で一人での作業になりましたが、危険なので他人にはお勧めできません。
私の場合、危機管理という面では十分すぎるほど注意した上で行動しています。
チェーンソーを使う際も、講習会を受講するだけではなく、どのような場合にどんな危険性があるのが自主的に学習し、実際の現場においても行動を起こす前には必ず、なにか危険な要素が潜んでいないか慎重に確認するよう心がけています。
これからも危機管理能力に一層磨きをかけ、安全第一でいろいろな事に取り組んで行きたいと思っております。