前十字靭帯断裂以外にも、二度の大腿骨骨折、尺骨骨折、左右の鎖骨骨折、外傷性気胸など「怪我の百貨店」な私だが、これらのケガは全部自分が悪いのでポジティブに対処できた。

だが、2000年に全日本トライアル設営作業中に左目角膜を木の枝で傷つけてしまったことと、この左膝の症状悪化に関しては、他人のためにまさに自分を犠牲にして作業していた際の受傷なので、どうしてもネガティブな感情が湧き上がってきてしまう。

2000年の角膜に傷をつけた際にも眼科医に「角膜の傷は一生治りません」と言われ、それ以来毎日何度もの目薬点眼が欠かせない状態で、それでも雑菌が入ると酷い角膜炎を発症し、激しい目の痛みに襲われるような状況だ。

そして今回の膝の状態の悪化。靭帯がないグラグラの状態で無理な作業を続けたため軟骨がすり減り、もう残りごく僅かしかない状態で、治療法としては人工関節の手術しかないが、正座もできなくなるし10年ほどで再手術が必要になるので、病院としては奨められない方法とのことだった。

そんな状況で、どうしてもネガティブな思考に陥りがちな私を救ってくれたのが「このブログを書くこと」だったのだ。

そんなわけで、他人は興味ないような自分のクルマの話を書くことによってポジティブな考えをすることができるようになった私は、その整形外科に通い、理学療法士の指導の下リハビリに取り組むこととなった。

まずは、前十字靭帯がなくなった関節の過伸展を防ぐため、身体が長い年月をかけて自分で左膝の可動域を狭めていたので、それを少しずつ解いて行って可動域を元に戻し、関節内の今まで使っていなかった部分を使えるようにする。
その上で大腿四頭筋の筋トレを行ない、膝関節を筋力でしっかり支えるようにする。

以上のようなリハビリを続けることによって、一時は普通に歩くのも辛かった左膝の状況は少しずつ改善されていった。

だが、一年後はまだツインリンクもてぎでの作業で無理をすると膝関節内に水（血）が溜まることがあり、150㏄もの大量の血液が膝関節内に溜まり、パンパンに腫れ上がって激痛に耐えられなくなってしまったこともあった。

二年後はさらに左膝の状況は良くなったが、やはりツインリンクもてぎでの作業の終盤に水が溜まり始め、熱を持った左膝を毎晩アイシングすることで何とか持ち堪えることができた。

その後も地道なリハビリと筋トレを続けた結果、今年に入ってからはスクワットができるまでに膝の状態が回復。これは私自身「奇跡」としか思えないような改善ぶりで、こうなってくるとさらに筋力も回復させることができ、どんどん良い方向に事が進む「好循環」に入ってくるのを実感。
そんな状況で迎えた今年のツインリンクもてぎでの作業。肉体的には過酷な労働なので疲労困憊はするものの、左膝の状態に関しては全くと言っていいほど不安を感じることなく全日程を終えることができたのでありました。

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それにしても、人間の身体の回復力ってすごいと思う。
とにかく前向きな気持ちで立ち向かって行けば、医者もビックリするような症状改善も可能なのですよ。

そして、私をそんな前向きな気持ちにさせてくれたのが、この「馬鹿ブログ」だったとは‥‥‥そんなこと誰も知ったこっちゃないですよね(^^ゞ



だけどねぇ、なんでオレが他人のためにこんなに身体をボロボロにしなきゃならないのか、やっぱり納得いかないなぁ(ーー;)