はっきり言っておきますが、私はクルマを運転するのが大好きな人間です。
中学生の頃は筋金入りの自動車マニアで、一人で電車に乗って富士スピードウエイへ何度もレースを観に行ったほど。
そして免許を取って最初のクルマ・三菱デリカでは「ヒール&トー」を駆使してコーナーを攻めまくり、最後には横転してそのデリカを廃車にしてしまったという伝説(笑)の持ち主です。
そんな私がこれまでの間、9台のクルマを乗り継いできた中で、今度のヴェル様は一番運転が楽しいクルマなのです。
その楽しさの一番のポイントは、マニュアル感覚のドライビングが楽しめる「6速シーケンシャルシフトマチック」ですね。
もう何年もオートマ車ばかり運転してて忘れかけてしまっていたけど、「シフトチェンジ」っていう作業が、クルマを運転する楽しみの中でとっても大きな要素になっていると思うんですよね。
これはバイクでも同じ。エンジンの回転数を感じながら自分の好きなタイミングでシフトアップ、またはシフトダウンする。これが最高に楽しいわけです。
で、このヴェル様の6速シーケンシャルシフトマチックなんだけど、シフトレバーのストロークとタッチが絶妙の味付けで、実に心地良くシフトチェンジできて運転することの楽しさを満喫できるのです。
もう何度もツインリンクもてぎに土方作業しに行っているが、いつも通っている裏道のワインディングロードを、この6速シーケンシャルシフトマチックを駆使して走り抜けることがこの上ない楽しみになってしまっている。
↑真ん中の外気温表示の下にシフトポジションが表示されるので、今何速なのかすぐに確認できる。
ただ、ヴェル様は車両重量が2トンオーバーの重量級の車体の持ち主なので、コーナリングはあまり得意ではない。
いや、30系になってモノコックボディの接合部強度を増して剛性をアップしたり、リアにダブルウィッシュボーンサスペンションを採用したりした結果、先代アル様に比べて明らかにボディ剛性がアップしているのは分かるし、全体として操縦安定性は確実に向上している。
だがその分、タイヤが負けてしまっているのをはっきりと感じてしまうのだ。
それが一番感じられるのが、緩い下りの中速コーナーだ。
ある程度のスピードを保ったまま若干減速しながらコーナーに突っ込みハンドルを切って行くと、アウト側のフロントタイヤに2トン超の車重のほとんどが重くのしかかる感じになり、タイヤがよじれてしまい曲がって行かない感覚なのだ。
実際に見えてはいないのだけど、もうタイヤがグニャーッとよじれるのが目に浮かぶ感じだしハンドルもすごく重くなってしまうので、その後空気圧を標準の2.4から2.7に上げてやったら少しは良くなった。
ハイブリッドに標準装着のタイヤは225/60R17なので、これがガソリン車のZ/ZAに装着の235/50R18タイヤならかなり改善されるのではないかと思われるが‥‥‥。
まぁ今のところ不満に感じるのはこの点くらいで、あとは本当に運転していて楽しいヴェル様であります。
もてぎからの帰り道で、私が一番好きなのがこのあたりの里山の風景。
最初はあまり好きじゃなかったヴェル様の外観も、乗れば乗るほど好きになってくるから不思議だ。
‥‥‥先代アル様の写真を今見ると「うっわぁ~~~、古くさ!!」とか思っちゃいますからねぇ(^^;